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PoSトークンの資金ロックのフェアさの非局在化について

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田中さんのエントリ(PoSを採用する暗号通貨に未来はあるのだろうか – 田中コイン研究所 – Medium )をきっかけに考えはじめた命題として

「本当にPoSはアンフェアなのか?」

という問いがあります。

それでいろいろ調べまわって

It's counterintuitive but PoS is fairer than PoW - Will a higher stake make more money in PoS?

とか

Casperは資産を一定期間ロックする事による 「機会費用の損失」をリスクと考えるが、これはより多くの資産を持つ者に有利であるという点でこの問題を本質的には解決していない - コンセンサスアルゴリズムの比較メモ

のような双方の立場をみかけました。

今回フォーカスしたい点は

資産ロックは大口にとって有利でリスクにならない

です。

初見で私は

「資産ロックはリスクテイクだろ」

と思ってしまったんですが、どうも奇妙なひっかかりを感じたんですね。

「大口ホルダーは、ノーリスクにもハイリスクにも、どちらにもなりうるんじゃないか・・・?」

と・・・。

それで postalk で一人で考察してみました。


まず田中さん等PoS否定派の意見は直感的に理解できます。

大口ホルダーがトークン新規発行を牛耳り、新規発行分の売り圧力がインフレのように大口以外に直撃しかねない構造は

まさにねずみ講と呼ぶにふさわしい仕組みではないでしょうか

と表現するのも一理あるかもしれません。

ですが

「PoSはアンフェアだよね」という共通認識が広まると、 PoSトークンから資金が逃げ価格が下がり、 Stakeholderからすると「資金ロックはリスクである」という状況になり、 リスク量は資金ロック量に応じて大きくなるので、相対的にフェアになる

という状況が考えられます。

さて、逆に

「PoSはフェアだよね」という共通認識が広まると PoSトークンからに資金が戻り価格が上がり Stakeholderからすると「資金ロックはリスクではない」という状況になり、 ノーリスクでbet可能になるため、相対的に アンフェアになる

という気づきを得ました。ややこしいですが、とても面白いですね。

そのとき私は気づいてしまいました。

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ベンゼン環だ・・・」

と。

ベンゼン環というのは電子配置が「非局在化(共鳴)」しています。

二重結合であり単結合でもあるような電子密度で安定してしまっている状態です。

固定的な構造だけを扱っていた古典力学では説明できないわけです。


やや話がそれたので要約して終わりとします

まず

  1. 「PoSはフェアである」 という主張をします。
  2. 共通認識が市場に広まります。
  3. 資金が流入します
  4. PoSトークン価格が増す方向に力が働きます。
  5. この状況下ではValidationのための資金ロックが大口にとってリスクではないです。
  6. よって、このときは PoSはアンフェアになります。

PoSホルダーのポジショントークがどのように作られているのかがよくわかります。

さて、次に逆の立場からは

  1. 「PoSはアンフェアである」 という主張をします。
  2. 共通認識が市場に広まります。
  3. 資金が流出します
  4. PoSトークン価格が減る方向に力が働きます。
  5. この状況下ではValidationのための資金ロックが大口にとってリスクです。
  6. よって、このときは PoSはフェアになります

したがって

PoSがフェアじゃないと主張している人は、PoSをフェアにしてしまう方向に力を働かせていて、PoSがフェアだと主張している人はPoSをフェアでなくしてしまう方向に力を働かせている。

という動的な力学がPoSにはあると言えるかもしれません。


さて、

この「PoSにおけるフェアさの非局在化(Delocalized fairness of PoS)」についてみなさんどう思われますか?ご意見お待ちしてます。

P.S. 議論の相手を常に募集しています

Disclaimer: Tezos(PoSトークン)を保有しています。 Tezos勢はローンチまでしばらく身動きとれないので、正座してIOU価格に一喜一憂するしかありません。


15 Oct 追記

フィードバックをまとめました link

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2017年10月時点のインドネシアの決済サービスまわりまとめ

基本的に https://startup.postalk.io/ でメモした内容をエキスポートしただけの個人用メモです

前提知識

cicilan

クレカ

  • 人口2.61億人に対して1600万枚程度の普及率。一人2枚までしか持てない政府規制が2014年あたりから始まったらしく、なんと枚数が減り始めている(*1)。人口の3.5%~5%くらいがいずれかの銀行が発行するクレジットカードを持っていると考えてよさそう。
  • クレカの割賦もあり、実質年利36%くらいが目安だが、金利の上限はない
  • 月末に自分で送金しないといけない。ただ、電気代等あらゆるお金が自分で振り込まないとダメなので、支払いをまとめるという意味では便利だが、限度額も1~5万円程度であろうし、日本のクレカとは別物。
  • cicilanを組むために基本的にクレジットカードが必要。クレカがすでに与信チェックをしているため保険になる。ただし上述のとおり普及していないので、金利0の割賦をダシにクレカを使わせたい商流がありそう。
  • クレカのアフィリなどはない。代わりに実店舗での大きな割引で訴求している。
  • 銀行系クレカしかない。百貨店などに看板を貸していない。
  • 銀行で20~30分くらいかけて登録するか、モールでセールスマンにKTP(マイナンバー)を提示して仮申請してのちに3ヶ月間の銀行残高を見せて登録

銀行

  • BCA, Mandiri, CIMB Niaga, BNI, BRI, MayBank, Bank Mega, HSBCあたりが主かなあ。
  • 銀行しかクレカを発行していない
  • 銀行ATMはジャカルタだと町中にある。しかし地方だとコンビニより少ない
  • モバイルアプリが割としっかりしていて、アプリからの送金が楽
  • 送金時に「Remark」の欄、補記事項の欄を使わせることはあまりない
  • 世界的なunbanked populationは38%と言われているが、インドネシアでは78%にも登るunbanked人口(*2)
  • Webサービスはオーダーのユーザーと送金主を紐づけるという泥臭い努力をしなければならない

収入

  • 私がエンジニアなのでそのたとえでいくと、「非エンジニア一般職 3~7万円」「非エンジニアマネージャー職以上 8~15万円」「エンジニア一般レベル: 5~10万円」「エンジニア中級: 10~20万円」「シニアエンジニアレベル: 20~35万円」
  • インフレ率が毎年5%弱程度なので、給与も一緒に勝手に上がるのが当たり前になっている。銀行預金も同率以上で増える。大体の金融商品には興味を示さない。借金したとしても債務が薄まるので積極的な気がする。

その他

  • 各種支払いの遅延損害金は5~10%が相場

概要

オフライン

  • 現金至上主義

  • 店頭でその会社のcicilanに申請して割賦を使う。面倒。毎月銀行振込等で支払う。

  • どの店舗もクレカ端末はあるっちゃある

  • いろんな店舗での10~50%の割引を餌にクレカ作成の営業の人もいる。利用者数3%程度で、政府がクレカを持てる枚数を規制しはじめたのでむしろ枚数が減っている

オンライン

  • 銀行振込(シェア60%)

  • 銀行系デビットカードやクレカ(10%)

  • 通販アプリが提供する独自の割賦系サービス

  • デカいスタートアップの独自モバイルペイメント(連携はあんまりできてない)

  • コンビニ払い(結構多い。銀行口座を持っていない国民の4割程度が好む。地方ではATMよりコンビニのほうが多いし、銀行アプリは登録が手間。)

  • 着払い(ビジネス構造上、できない商品も多い)

支払いタイミングについて

先払い系

下記ほとんどすべて

後払い系

  • 各社銀行提携cicilan(割賦)

    • KYCはクレカ
    • クレカ保有率3%であり、cicilan可能クレカとユーザーのクレカの銀行が同じになることはまずない
    • クレカ勧誘のための特典みたいなもの
    • スマホ金利ゼロで買えるときなど、強烈な動機があると、登録の20~30分は我慢するに値するらしい。
  • 各社独自cicilan

    • Akurakuはドロップシッピング型ECアプリで、cicilan利用可能なことを売りにしている -マージンが5%以下なので金利や遅延損害金で稼ぐしかない
      • refund時の送料等で利益は簡単に吹っ飛ぶ
      • debt collectionはコスト高なので遅延損害金と審査でデフォルト率コントロールを行うしかない
      • 基本的にデフォルトされたらおう方法はない(採算が合わないので一部ユーザーに対して取り立てるしかできない)
      • デフォルト率は10%とも30%とも言われている
  • kredivo

    • GMO後払い的な立ち位置
    • 与信枠によって審査フォームの埋めねばならない量が違う
  • creditplus

    • Elevenia等のサービスで、Kredivoのようにcicilan機能を提供している
    • デフォルト率5%
    • 基本的に店頭対面与信付与
    • リアルビジネスのcicilanもしている
    • 白物家電や車、バイクに強い
    • 垂直ジャンル別にノウハウやデフォルト率が違う
    • 取り立てはどんな小さい村にも全件回る。それが低デフォルト率の秘訣。
    • 車の取り立ては待ち伏せして車を無理やり奪って帰る

決済種類別まとめ

リアル決済系

大企業系
  • OVO

    • モバイルペイメント
    • 財閥系
  • t-cash

    • telkomsel社
    • モバイルペイメント
    • 実店舗割引がでかい
  • BCA ATM

    • デビット
  • Mandiri e-money

    • コンビニ(Indomaret)で入金できるプリペイドカード
    • 高速道路の支払いで必要なので実需が高い
    • もっともポピュラーなタクシーであるBluebirdをお釣りのことを考えずに乗れるらしいが、成功報告をまだ聞いたことがない。これができたらUberより便利。
スタートアップ系

なし

ネット決済系

大企業系
  • t-cash

    • telkomsel社
    • モバイルペイメント
  • Mandiri Clickpay

  • CIMB Click

    • 銀行
    • デビット系
スタートアップ系
  • kredivo

  • kreditplus

  • 通常の銀行

    • 基本的に入金確認用にスクショかレシート画像のアップロードが必要
    • 裏側は人力で入金とオーダーをマッチングしているのでコスト高
    • tailcode(ルピア/IDRは桁が大きいので下三桁) を使って10円以下の誤差金額をユーザーに負担/サービスが負担することで、単位時間中で一意になるID情報を送金金額に含めることが可能。オーダーもIDを記録しておけば、通常送金でもマッチングの自動化が可能
    • 銀行APIは大手でいうとBCAは公開しているがProdデプロイには厳正な手続きが必要。利用可能なIPを紙に書いてハードコピーを郵送する系の重厚長大な登録の必要がある。しかもやりとりは基本的にインドネシア語だ。APIは有料。(200Rp/req~)
    • MandiriはAPIなしなのでWebDriverか。
    • ユーザーはサービスの銀行口座をfavしておける
    • 送金数が多いサービスは口座を複数用意してロードバランスできる。あるユーザーIDに対してある口座番号が必ず使われるように紐付けがないと、ユーザーは口座を銀行システムにfav(お気に入り登録)できない
  • 銀行振込のVirtual Account

    • 一回きりの自動生成される銀行口座に指定金額を入金すると、サービス側のシステムが自動で着金処理をする
    • ATMや銀行アプリからの送金時に番号と金額の療法をコピペする必要があり面倒
    • 口座番号が毎回違うので、そのサービスの口座をfavできない
  • Paypal

    • 黒船Ebayのヘビーユーザーは使っているらしい(*3)
    • インドネシアのクレカとの紐付けになるので、どうしても人口は少なく、EC等での決済チャネルとしての導入優先順位は低い
    • クレカ情報を多くの企業に渡したくないモチベーションのときにいいかもしれない
      • 基本的にインドネシアでは取引相手を信用しすぎるとよくない傾向にある(平気でクレカ情報をサーバーに保存したり漏らしたりしかねないのではないだろうか。CVCがなぜかサーバーを一度経由する実装などあると恐ろしい・・・。)

個人間送金特化

大企業系

Jenius (モバイルペイメント / 年金基金系)

sakuku (モバイルペイメント / BCA銀行)

スタートアップ系

gopay

特定サービス特化

大企業系

なし

スタートアップ系
  • tokocash

    • tokopediaはAlibabaから1000億円程度出資されている
    • tokopediaは他にもsaldo/pointという仕組みがあり、少し複雑
    • tokocashの普及のためにtokopedia内での割引がちょいちょいある
  • alipay

    • すでにLAZADAで使用されている
    • リアルではまだ全然
    • LAZADAはAlibabaによって1000億円で買収されている
    • これは50%近いダウンラウンドだった
  • gopay

    • GO-JEKはwechatから1400億円ほど調達している
    • 市民の足として非常にリテンションが高い
    • 高所得者層はGO-FOODを頻繁に使う
    • GO-CLEAN等、GO-LIFEアプリに分離されている機能にはgopayはまだ使えない
    • GO-JEKはインドの受託企業を2社買収している。それぞれのアプリは異なるチームによって作成されているはず。よってインテグレーションの歩調はあまりあっていないように思える。また、GO-LIFEは本体と別のチームなのではないだろうか。

*1 cited from "Asosiasi Kartu Kredit Indonesia (AKKI)"

Amount of Issued Credit Card f:id:anconium:20171008113204p:plain

Amount of Transaction f:id:anconium:20171008113119p:plain

mGTV(Monthly Gross Transaction Value of Credit Card in Indonesia) f:id:anconium:20171008113052p:plain (単位は100万IDR) (10000IDR = 83.3374JPY at 2017/10/08)


*2 The Asian Development Bank’s September 2015 report Fintech Talk: Loan provision for the unbanked. Is it possible? - Business - The Jakarta Post


*3 Paypal Paypal In Indonesia ? - Living In Indonesia Expat Forum

メール便参入条件とドローン配送の可能性

メール便とは

  • メール便とはヤマト運輸が行っていたサービスの名称
  • 撤退理由:国は日本郵便信書便事業者以外が配達することを禁止している。ところが、送り主が誤って、メール便に信書を同封してしまうケースが起きていた。

    送り主である顧客と配送業者が刑事罰を科される可能性がある。

  • 禁止理由:憲法にある「通信の秘密(あらゆるコミュニケーションの秘匿性)」を担保するため、原則的に日本郵政にハガキや手紙の配送を一任していた。
  • 基本的に先進国は通信の秘密を守ることを憲法/法律で規定しているが、アメリカのみ曖昧
  • 佐川の飛脚ゆうメール便は営業所に集積させた荷物の中身を確認し、信書じゃない場合にまとめて日本郵政を利用して大口送信する方式だと推定される

郵政民営化の影響

  • 日本郵政も民間企業になったので、他の民間企業も信書が送れないと独占禁止法違反だろうという論調が出る
  • 国は一定の条件を満たせば民間企業も信書を送れるようにした
  • 一定の条件のうちの1つ:「全国10万本の信書便差し出し箱
  • ヤマトの支店は24時間営業じゃないので不可
  • ヤマトは「コンビニでも代用可能だろう」と抗議声明を出しているが返事なし

規制緩和状況

一般信書便の民間許可基準について

以下がその全て

ドローン郵便が認可される可能性

  • アプリ等の手段でドローンを一定の地点まで呼び出せることが可能であること
  • ドローンを呼び出した地点から配送先までバッテリーが持つなら、直接届ける
  • 呼出地点から配送先までバッテリーが持たないなら、一度支店に届けて、配送先に最寄りの支店まで最も採算と利便性の合う方法で届ける
  • 配達先のポストに適切に荷物を投函できること
  • イレギュラー(荷物を投函できない、撃墜、強奪、故障、雨天等)時に状況を正確に記録できること
  • イレギュラー時に人的リソースでケアできること
  • これらが採算の合う事業計画に落とし込めること

 

近いテーマを持っている方、壁打ち相手になります

twitter.com

 

追記

この動画のドローンバッテリー交換器はおもしろかった

https://www.facebook.com/hashlyve/videos/588259461334112/

UIデザインをgitflowっぽくやってみた

エンジニアじゃなかったの、と言われそうだが、自分は当たるサービスのために必要なことならデザインだろうとマーケティングだろうと何でも学ぶのでこういう記事もたまには。 

 

さて、「こんな機能あったらいいな」というのを思いついた時、今までevernoteにメモってた。

 

でも昨夜からやり方をもっと変えてみて、「必ずUIまで落とし込む」という制約を設けてみた

 

 

以下のアイデアに対して 

UIがこちら

[イベント開催主が、イベントを提供したいユーザー情報を入力する画面]

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[イベント参加者のフィードには、自分と相性の良いイベントが優先的に表示される]

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これが一体どんなサービスなのか等の文脈を端折っているのだけど、ここで重要なのは「アイデアを3分でUIまで落とし込んで一時保存する」ということ。

 

テキストで保存したメモよりも優れている点は、「すでに動き出した生きているアイデア」のような印象が脳内に残るので、UIに落とし込んだ部分から延長してアイデアを揉みやすくなる。

 

現状のやりかたの欠点として、"features/recommend" のようにUIに関してもブランチを切れるようにしなければ、「機能Aが存在しない前提でのデザイン」を考えたい時と、「機能Aが存在する前提でのデザイン」を考えたいとき、はたまた「機能Aはあるが機能Cは削除した前提でのデザイン」を考えたいときに困ってしまうからだ。

 

チームメンバー全員がsketchでのUI修正ができるチームなら、このgitflowじみたアイデア出しはかなり生産性が高いんじゃないかと思う。

 

駄文失礼

 

リーンキャンバスは万能ではないという話

ビジネスのアイデアを考えるとき、どうしてますか?
 
基本的にスタートアップ界隈ではリーンキャンバスを用いることが王道とされているかもしれません。
 
スタートアップのアイデアを考えるときに、リーンキャンバスの整合性やビジネスモデルにこだわりすぎてしまうことはよくあることだと思います。場合によっては私もよくハマってしまいます。
 
この手のハマりはいくら気をつけていても陥ってしまいがちですし、常に自分の知らない考え方にアンテナを張っておきたいものです。
 
 
 
さて、ここで、なぜ私がリーンキャンバスばかり使っていては、課題発見および課題解決によくないぞ、と思い至ったのかについてお話しておきます。
 
それは端的に言うと、「ビジネスを構造のみから考えてしまいがちになる」だとか「更新コストが高く、更新ごとの差分を認識しにくいから」というのがザックリとした理由になります。
 
解決策としては、もう少し「時間変化を取り入れた動力学(≒フロー)」で考えることも覚えたほうがよく、ビジネスのモデリング方法を自分で編み出す気概が必要である、という点になります。
 
 
 
私が今取り組んでいるフードシェアリングC2Cサービスも、構造よりも動力学で捉えたほうがしっくりきます。
 
主に活用するモデルはVirtuousCycleといいまして、AmazonやUberやAirbnbあたりのビジネスモデルの分析に用いられることが多く、戦略コンサル系の畑から生まれた考え方のようです。
 
これは、少なくとも2sided-network effectを持ったサービスに有効のようです。
 
各サイドのユーザー増が、相対するユーザー増に与える影響の分析や、そのサイクルはゼロベースだとどこから始めれば良いのかの理解に役立ちます。
 
これは基本的にリーンキャンバスでできないとは言いませんが、私がいろいろ試行錯誤してみた結果、リーンキャンバスだけでアイデアのバリデーションをやりきるのは難しかったです。
 
最近では「2sided-networkのつもりで組んでいたが、売り手だけでサイクルが回ってしまい、立ち上げは容易だが広がりは当初の予想より小さい」などの亜種も散見されることに気づいたので、ドメインごとに形を崩して適用すべきだなと感じています。
 
なんにせよ、KPI策定やチームでの合意形成のための手段は多く持っていたほうが良いので、頭の中に入れておいていただけると皆幸せになれるかと思います。
 
ただし、どのように理論を駆使しようとも、結局は「マーケットペネトレーション速度」と「調達環境」にほとんどの因子が集約されてしまう気がしておりまして、このような知識をもっているか否かはチームビルディングや問題発見力に少々影響するだけの瑣末なものだなぁとも思います。
 
 
 
イデアのバリデーションも程々に、顧客と対話して淡々と頑張りたいですね。駄文失礼しました。
 
〜追記〜
以下のリプライを受けて、 Lean Analyticsに、リーンキャンバスの種々の使用法がまとめられていることを確認しました。角さん、ありがとうございます。
 
現状の個人的認識としては、利益の再投資フローやネットワーク効果を記述したい際はVirtuous Cycleのほうが都合がよく、Customer/Problem Fit, Problem/Solution Fit, Solution/Product Fit, Product/Market Fitあたりを確認したい時はリーンキャンバスが向いているなと思いました。

おいしいコーヒーの再現性を高めるための考察

この記事は

コーヒー Advent Calendar 2015 - Adventar

の12/14の分です。

 
 
 
 
まえがき
  
私はエルサルバドルのシングルオリジンコーヒーをペーパードリップで飲むことが多いです。
 

 

もちろんサイフォンも好きです

 

 

750~800円/100gの豆を買って、毎日18gずつ飲んでいるのですが、1杯約150円ということで、少しでもおいしいと思えるコーヒーの再現性を高めたくなるのがエンジニアの心情かと思われます。
 
 
そこで今回は、おいしいコーヒーを再現性高く淹れるテクニックをまとめるという趣旨でお送りします。
 
 
おいしいコーヒーの特徴
僕はおいしいコーヒーだと判断する基準として、脳が「ピクッ」っとなることを重視しております。
  • カップに口を付ける前の香り
  • 飲み始めの味
  • 舌触り
  • 飲み込む時の風味
  • 飲んだ後数呼吸の余韻
これらの多面的な要素が絶妙に絡まって「脳ピク」が生まれていると私は考えており、毎朝これを続けることで精神が良い感じに保たれております。
 
 
 
 
脳ピクのために押さえるポイント 
 
まずは豆の種類思い当たりますね。
  • 飲んだあとの味の時系列変化
  • 温度変化による味の変化
  • 余韻の有無
などが変わってくると思われます。
 
 
他にも
  • 鮮度
  • 挽き方
  • 淹れ方
  • 管理方法
などに気をつけるとよいでしょう。
はい、 コレ全部考えるとなるともはや再現などできそうもないカオス系ですね。
 
 
 
 
それでも同じ味を再現したい
 
ですので
 
近所のロースターさんから焙煎後の豆を買うことで
などの諸条件を揃えることができます。
 
ビバ・札束で殴る
 
(朝の酒だと思えば安いもんです。夜の酒を減らそう。)
 
ベースラインを整えれば、あとは同じ手順でコーヒーを淹れるだけです。
 


しかし、淹れるのがまた大変
ペーパードリップで厳密に毎回同じ淹れ方をするのはきつい(個人的感想)
 
本当に毎回同じ味を再現したい人はフレンチプレスをオススメします
(僕は舌触りが粉っぽいのがニガテなので避けていますが)
 
嗚呼由々しき矛盾。ドリップの修行あるのみですね。
 
さて、しかしながら今回の主題が「再現性」ということなので、

NOZY COFFEE|シングルオリジンコーヒー専門店

さんで習ったフレンチプレスの(大雑把な)淹れ方を参考までに書いておきますね。
 
 
 
 
 
フレンチプレスの淹れ方
 
  1. 容量350ml程度のフレンチプレス、細口ケトル、焙煎後4~7日のコーヒー豆、コーヒーミル、87℃くらいのお湯(500ml)、お気に入りのマグカップ(280ml以上入る奴)、キッチンタイマーを用意します。(ティファールで沸騰したてくらいがちょうど87℃だったと思います)
  2. 18gの豆を中粗挽きにします(細かい粉でフレンチプレスするとかなり粉っぽいので/ロースターさんで挽いてもらうと酸化が早い気がしますので自分でミルを使うのが吉かと)
  3. お湯を100mlくらいフレンチプレスに入れておきまして、50mlくらいをマグカップに入れて、温めておきます(注いだ瞬間温度低下すると味が毎回変わるので)
  4. フレンチプレスが温まったらお湯を捨て、コーヒー豆を投入して平らに慣らします。
  5. タイマーを4分にセットして待機します
  6. 細口ケトルを使って100mlだけお湯をちょろちょろと注ぎます(まんべんなくひたるように)
  7. 注ぎ終えたらタイマーをスタートして、まずは30秒待ちます(冬場はお湯が冷めるのが早いので、この隙に残りのお湯を再加熱すると吉)
  8. 30秒経ったら、フレンチプレスを少し傾けて、180mlのお湯を壁伝いにちょろちょろと細口ケトルからお湯を注ぎます。なるべくコーヒー豆をお湯でかき混ぜてしまわないようにゆっくりと。
  9. お湯を注ぎ終えたらフレンチプレスの蓋をはめて、残りの時間を待ちます。
  10. 4分のタイマーが鳴ったら、20秒かけてゆーーーっくりとフレンチプレスの蓋を押し下げていきます。
  11. 下まで蓋をプレスしたら、初めの30mlくらいは別の容器に分けて、その後230mlくらいを温めておいたマグカップに注ぎます。最後は少し残して、それは別の容器に移しましょう(最初と最後は雑味が多い気がします。飲み比べてみましょう。)
  12. できあがりです。熱々の風味から冷めていく間の温度変化を楽しみましょう。(後片付けも忘れずに)
 
大体こんな感じです。
 
nozy coffeeの店舗でもこの手順でやっているとのことです。
 
一応直接習ったんですが、間違ってたらごめんなさい。
 
 
 
 
最後に
シングルオリジンコーヒーは時期によって豆の品揃えが変わっちゃいますし、焙煎機の入れ替わりとかいろんな要因で条件を揃えるのがとてもむずかしいです。
 
ですから、行きつけのロースターさんとの信頼関係を作って、好みの産地の豆が入ったらメールで教えてもらえるようにしたり、手順を自分なりにまとめてみたり、イレギュラーが起こる可能性をなるべくなくしていくのが再現性を得る上では重要かと思われます。
 
 
 
もちろん行き当たりばったりで種類や抽出法を変えてみて、いろんな表情のコーヒーを楽しむのもまたオツなのですがね。
 
 
【告知】
 
こんなニュース
 
 
を見かけました。ハッピーですね。
 
何を隠そうわたくし
 
 

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Wowoo | Be more free. (わうー)

 

というサービスをやっておりまして、これは会議や議論を生産的にするツールでございます。

 

「過去未来現在、全ての会議を生まれる前に消し去りたい」

 

という想いで作っているのでみんな使ってくれ!!!そして僕と契約してプレミアム会員になってy(ry

 

バックエンドは

Milkcocoa | リアルタイムアプリ・IoTやるならMilkcocoa

Netlify: The premium hosting service for modern static websites

でつくりました。

 

Electronでデスクトップアプリ版を予定しております。

  

ではみなさま良いお年を!

Evernoteの収益モデルについて調べる

先に総評

粘着型エンジンで成長するプロダクトの極み」という印象。また、アーリー・アダプターに好かれつつレイト・マジョリティに満足してもらうってのは苦労するんだなっていう。最下部にまとめがある。

 

2010にPhilLibinがEvernoteの収益統計を語った際のTechCrunch記事によると

・2004年ローンチ、2009年時点ではlicense課金(?)が収益の柱だった

・2010/5時点では個人有料アカウントのほうが収益で上回り、その額は月に30万ドル〜40万ドルほどになる。一方で、license収益は4.5万ドルだ

310万人のユーザーが存在し、そのうち6.8万人(2.19%)がプレミアムアカウントである

新規ユーザーのプレミアムアカウントへのCVRは0.5%だが、2年以上使用しているユーザーのCVRは20%

・アクティブユーザー1人を獲得するコストは月9セント

とのこと

 

記事中コメント抜粋

「前時代の人々は『必ずしも良いプロダクトを作っても売れるワケじゃない』といってマーケティング等々に走っていたが、今後は『良いプロダクトは他の全てを無料で得られる』という時代だ」

「時間を経る毎にレベニューに繋がる確率が上がる設計が重要だ」

「新規ユーザーからできるだけ早く収益を得ようとすると、とくに『早過ぎるスケール』状態に陥ってバーンレートを上げかねない」

 

 

 

さらに2014年のEvernoteの収益モデルに関する記事によると

・新規ユーザーの有料版CVRが0.5%

・1年継続利用したユーザーのCVRは7%

・2年利用で11%

・4~5年利用で25%

2013/12時点でユーザー8000万人

・ビジネスアカウントを開始

・マーケット(通販)を開始

Evernoteが100万ドル売り上げるのに16ヶ月かかっている

Evernoteビジネスは5ヶ月でそれを達成している

Evernoteマーケットは1ヶ月

Evernoteマーケットは収益の30%に達している

Evernoteビジネスは9%

Evernoteプレミアムは61%

・以前は、Evernoteプレミアムが89%でビジネスが11%だった

Evernoteベーシック/プレミアム/ビジネスはお互いカニバってる

Evernoteマーケットはカニバらない

Evernoteベーシックのユーザーがマーケット購入者の51%

・登録すらしてないユーザーが11%

Scansnap Evernote Scanner / backpack / Jot Script Stylus が売れていて、マーケット売上の30%

 

 

Evernoteがユニコーン落ちしたという2015年の記事によると

・2012年に7000万ドル調達して合計調達額1.66億ドル

・バリエーションは10億ドルを超えたのでこの時点でユニコーン

2015年には合計調達額2.9億ドルに

・CEOはGoogleXでGoogleGlass作ってたChris O'Neillに交代

・前CEOのPhil Libinは辞めた2ヶ月後にGlobalCatalystというVCに入る

・VC転身記事によると「アーリーステージのパズルを解くほうが好きだから、経営をできる人を探したんだ」とのこと

・GlobalCatalystは6.75億ドルの7号ファンドを出した(比較としてYJ2号ファンドが2億ドル規模)

・Libinは昔から自分でスタートアップ投資をやっていて、TwitterTellApartというアドの会社を5億ドルで売却した経験もあるらしい

 

 

 

まとめ

上記赤字の部分が今の自分に一番重要な情報だと思った

データが正しいとするなら、2010/5は2年継続で20%CVだったのに、2013/12は2年利用で11%CVになっていて、約4年間の間にプロダクトの質として弱体化しているっぽい

理由を考えてみたけど、ユーザーが310万人から8000万人に増えているので、レイト・マジョリティにとって最適なユーザービリティってわけじゃないよなって思った。

僕自身Evernoteからはもう離れられないけど無料ユーザーで、ビジネスアカウント用に作ったであろう機能などが使い方が分からなかったりするし、僕はメインのターゲットペルソナじゃないんだろうなという節がある。それでもまだまだ便利なんだけど、もうちょっとやりようがあるだろと思う。

なので、ちょっくらステルスで作ってるものがある。売れたらいいな。

 

 

※ 3次情報以下の質なので誤りを含んでいる前提で読んで欲しい

※2 随時加筆する

※3 slackやdropboxとも収益モデルを比較したい