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夢をメモする

すごくサイケデリックなことを言うかもしれないけど、久々に明晰夢を見た。

 

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自分は商店街のみんなからすごく愛されている人間で、ひとりひとりの暮らしに愛と責任を持って接していた・・・ような気がする。

 

あるとき、小さな詐欺事件のようなものが発生し、警察は、そのとき警察権限で使用しうる全ての現金をおとり資金とし、その事件を解決した。

 

すると警察はこう言った。

 

「今ここに12億円がある。今回の操作で活躍してくれたお金だ。これは商店街の皆さんを含む市井の方々のお金だ。今からこれを、ここにいる12人で手で運び、返していくと言ったら、キミならどうする?」

 

場の空気が一気に重くなった。というのも、唐突に12人の右手には拳銃が携えられていたからだ。誰が誰を殺してもおかしくない状況が突如として生まれた。

 

瞬間、僕が思ったのは「この中の誰かがこの12億円を強奪しようとした瞬間、僕はそいつを殺してでも阻止して、全てのお金を皆に返そう」ということだった。

 

そのとき僕の脳裏に浮かんでいたのは、2歳になる息子(そんなものは現実には居ない)の顔であった。

 

もしここで死んだら、もう息子には会えなくなるなあ、そんなことを考えながら、密かに覚悟を固めていた。

 


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すると、唐突に夢から覚めた。

 

翻って、自分は「急性腸炎のような症状で飲み会の途中で帰宅してぶっ倒れているゴミクズ」であった。これが現実だ。

 

インフルエンザのような、重い肩こりを始めとする全身の倦怠感があったはずなんだが、厚着した甲斐あってか、全て汗と共に流れていったようだ。

 

21時半に意識を朦朧とさせながら美容室で髪を切って、23時から友人と飲んで、24時には身体の限界を感じて帰宅して寝ていた。ので、およそ2時間半の出来事だった。

 

たったそれだけの間に、あのこの世の終わりのような、明日の業務を停止せざるを得ないような倦怠感は吹き飛んでいき、残ったのは市井の皆様の生活を大切にする想いと、清々しい達成感だった。

 

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これだけ読むと、「ただのさっき見た夢を記録しているオッサン」であり、後から読み返すと「何をワケの分からないことを・・・」と自分で自分が恥ずかしくなるだけなのだが、どうにも久しぶりに明晰夢を見れたことと、それによって何故か精神的にも身体的にもエネルギーが満ち溢れているので、一時保存のために筆をとった。

 

過去に僕は、明晰夢を比較的自由に見れるような訓練をしていたことがある。

 

というのも、大学時代に休学を開始し、起業をするすると言いながら2chのまとめブログを読んで1日を過ごしていたような、どうにもやるせない時期のことだ。

 

ニーチェから始まって哲学にのめり込み、脳科学や、もうすこし学問的に認知科学にかぶれてしまっていたような、少し痛々しい時期のことだった。

 

2chのまとめブログには、「おまいら明晰夢って知ってるか?wwwwwwwww」みたいな煽り文の記事があがっており、その中で紹介されていた、夢の内容をメモにまとめる方法を参考に、高い確率で毎日明晰夢を見れるような訓練をしていた。

 

当時の僕は、夢と現実の区別もつかず、また、別にそれでも社会的に困らないような絶賛ニート生活中だったので、明晰夢の世界を娯楽として満喫できていたのだが、今思えば完全にアート系ヤク中のような思考回路だし、親の気持ちを思うと何重にも申し訳なさが襲いかかってくる。

 

それはさておき、明晰夢はやはり素晴らしかったのだ。なんとなく、人に活力を与えるような、そういう使い方もありえるような気がしてきた。到底制御できるようなシロモノではないが、PubMedで管理されていて、Natureにも掲載された

 

Induction of self awareness in dreams through frontal low current stimulation of gamma activity. - PubMed - NCBI

 

の論文のように、学術的に明晰夢を引き起こす方法はなくもないようだ。もちろん、追試を行ったような論文をまだ確認できていないし、倫理上のハードルは非常に高いのだが、関連論文27の引用元に当っても面白いかもしれない。

 

どうやらファーストオーサーのVoss Uはドイツ人の可能性があり、ちょうどベルリンへの移住を思案しているところだったので、ついでにお話を聞きにいっても面白いかもしれない。

 

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やはりサイケデリックなポエムになってしまったのだが、実に天啓的な体験であった。